「紀州のドン・ファン」と呼ばれ、急性覚醒剤中毒で死亡した和歌山県田辺市の資産家、野崎幸助さん=当時(77)=が生前経営していた会社2社が、和歌山地裁で破産手続きを開始したことが1日、分かった。決定は9月21日付。

2社は、貸金業などを手掛けた「アプリコ」と関連会社「アンカー」(いずれも同市)。登記簿によると、野崎さんが死亡した約2カ月後の平成30年7月、野崎さんへの殺人罪などで起訴されている元妻の須藤早貴被告(25)が代表取締役に就任していた。

信用調査会社によると、アプリコは野崎さんが昭和44年に創業し、平成8年に法人改組。今年8月、債権者から破産を申し立てられていた。